運動内容

ストレッチ運動

1人1人が個別に専属マットを使用します。
療法士の指導の下、20分~30分くらい時間をかけて、しっかりと全身のストレッチを行っています。
高齢者の体力運動として、ストレッチより筋力強化の方が重視される傾向があります。けれども、筋力を効率良く活用するには、体の柔軟性は不可欠です。
つまり、体の柔軟性を上げることで、疲れにくい体を作ることができます。
私の臨床経験では、柔軟性の高い人は手術後などの回復力が早く、また痛みの訴えが少ないように思います。
当施設は、ストレッチ運動を非常に重視し、若い人が行うのと同等レベルの内容を実施しています。

筋力強化運動

マシーンは使いません。個々の筋を鍛える方法は、その筋そのものを鍛えるには良好なトレーニングではありますが、機能的に身体を動かす為に必要な筋トレーニングにはならないからです。
当施設では、専門用語で“CKC クローズドキネティックチェーン”を主とした筋力強化運動を実施しています。
これは、複数の関節や筋肉を使いながら動作を行うので、日常生活の動作に近い状態でトレーニングを行えるのが特徴です。
また、一度に多くの筋肉を刺激することができます。例えば、手足の運動を行っている時にも、直接関わっていない体幹部なども鍛えられます。

有酸素運動

リカンベントバイク・ウォーキングマシンを使用
強くない負荷で時間をかけて体を動かす有酸素運動は、基礎代謝アップにも効果的です。
血圧が高めの方にも、有酸素運動は効果的と言われ、血圧の安定にもつながります。
その他、慢性疼痛、糖尿病においても、有酸素運動は効果的です。糖尿病の方には、意識的に長い時間運動してもらうよう取り組んでいます。
また、ほとんどの高齢者は、10分以上動き続けることが、日常生活の中にありません。継続して体を動かす力を身に着ける必要があります。
その方の状態に応じて、リカンベントバイク・ウォーキングマシンのどちらを使用するか選び、全体の運動量を増やすことを心掛けています。

作業療法

作業療法は、手先を使った細かな動作や、腕の大きな動きの練習を行います。箸使い・ペットボトルの蓋を開ける・整髪など、手を使うことは、手先の細かい動きや腕の位置をコントロールすることで成立します。
当施設では、

  • 自分で手や腕を動かすことで、関節が動く範囲の拡大・筋力の増強を図ります。
  • 身近な物品を使用して、目標とする動きを効率よく引き出し、動きの改善を目指します。
  • 手先が使いやすくなるような姿勢や環境の工夫も実施しています。

屋外歩行

外を歩く機会がない利用者様に対し、できる限り外を歩く機会を設けています。 お日様にあたる・外の空気を吸うことは、歩行練習だけでなく、心のリハビリテーションにもなります。

運動例

Aさん

  • 9:00バイタル測定後 運動開始
  • ストレッチ運動
  • 筋力強化運動
  • 低周波
  • ウォーキングマシン
  • ※ 随時休憩を挟みます
  • 11:00お帰り

Bさん

  • 13:15バイタル測定後 運動開始
  • リカンベントバイク
  • 筋力強化運動
  • 作業療法
  • ストレッチ運動
  • 屋外歩行
  • ※ 随時休憩を挟みます
  • 16:15お帰り

ご利用時間

午前
9:00 ~ 12:00
午後
13:15 ~ 16:15

要支援の方

送迎の範囲にもよりますが、大半の方が2時間のご利用になります。

要介護の方

ゆっくりとしたペースで行います。3時間でのご利用となります。