・・　設立への思い　・・

理学療法士として約20年。病院、老人保健施設、通所リハビリ、訪問リハビリに携わってきました。 在宅リハビリに目覚めたのは、老人保健施設でのデイケアに携わった時です。 当時の私は、デイケアへの異動は不本意なものでした。けれども、患者様の障害は入院している間だけでなく、その後、何十年も付き合っていくことを気づかせてもらう職場（場所）になりました。 恥ずかしながら、それまでの私は、退院後の患者様の生活や障害について深く考えたことがなかったのです。 だから、患者様が退院された時に、私の仕事は“退院させた”という自己満足で、完結しているものでした。

その後、デイケア、訪問リハビリに携わることになりました。しかし、訪問した利用者様のご自宅では、環境や時間に限りがあるため、十分なケアが行き届きませんでした。 ただ状態が悪化するの見ているしかなく、悔しい思いをした経験があります。 数か月間の入院より、何十年も生活する在宅でのリハビリが置き去りにされたくない・・・ という思いを強く持ち始め、ようやく、その思いをかなえるべく、施設を立ち上げることができました。
リハビリテーションを通して、皆さんが1日でも長く自宅で生活ができるよう寄り添った支援がしたいと思っています。