脳血管障害後遺症で麻痺がある方

 片麻痺の方のリハビリというと、拘縮予防として麻痺側のストレッチ(可動域訓練)を部分的に行うことが主かもしれませんが、当施設は部分から全身へのストレッチを行っています。
体の筋肉は、頭から足先までつながっています。麻痺の一部分を伸ばしても、他の部位で硬くなって違和感のある動きになります。
また非麻痺側は、麻痺側の弱さをカバーする為に、常時奮闘している状態で、悲鳴をあげていることに気づいていないだけかもしれません。
非麻痺側へのケアも含めて行う必要があります。

 長年の臨床経験から、若い時に脳血管障害を生じた方は、非麻痺側の筋力があるために、麻痺側の上下肢を積極的に動かさずに過ごすことができます。
そのため、年月の経過とともに、左右のアンバランスが助長され、急に歩行能力が低下することがあります。
非麻痺側、麻痺側のそれぞれにアプローチをしていくことが必要です。